『島の探求』(ルドルフ・トーメ)

『島の探求』(ルドルフ・トーメ)@UPLINK FACTORY

ウレパラパラ島に向かったヨーロッパ人研究者たちを描く3時間10分の大作(オリジナル16mm/DVD上映)で、DVD化予定もない激レア作品です!
ムルナウ/フラハティへの讃歌として撮られたトーメ自身の鍵ともいえる傑作で、ニュージャーマン・シネマの初期にストローブ=ユイレと最も近い関係にあった
トーメの作品を堪能する貴重な上映会です。上映終了後には赤坂大輔氏によるレクチャーあり。

ルドルフ・トーメ Rudolf Thome
1939年生。哲学と歴史を学んだ後、1962年にパリ旅行後最初の批評を書く。
ミュンヘン移住後批評家として活動、1964年にマックス・ズィールマン、クラウス・レムケらと最初の短編を制作。
1963年に長編第1作"Detektive"を制作。1977年よりベルリンに自らの製作会社Moana filmを立ち上げほぼ毎年のように作品を発表している。
日本では1本も劇場未公開ながら、映画祭などで上映されたベルリン・シャーミッソー広場(1981年)、タロット(1986年)、
フィロソファー(1989年、ビデオのみ)などで知られる。*1

「ストリートの思想〜転換期としての1990年代〜」出版記念イベント

「ストリートの思想〜転換期としての1990年代〜」出版記念イベント@阿佐ヶ谷 Loft A


今回のイベントはお酒を飲みながら話すという気軽さが、必ずしも生産的な方向に働かなかったという印象を持ちました。
あるいは、単に個人的な関心が微妙に別の方を向いているだけなのかもしれませんが、
率直に言って(ほとんど逆説的な意味においてしか)収穫はありませんでした。
ただそれでも、いまの時点である「実例」を見ずに、フィクションとしての活動ばかりに注意をむけ続けることは、
より以上に健康的ではないように思われます。

『この自由な世界で』(ケン・ローチ)

1)『この自由な世界で』(ケン・ローチ
2)『グラン・トリノ』(クリント・イーストウッド


2)『チェンジリング』で誘拐された、クリスティン・コリンズ(アンジェリーナ・ジョリー)の息子の名前がウォルター・コリンズ(ガトリン・グリフィス)で、
今作のクリント・イーストウッドが演じた朝鮮戦争の帰還兵の役名がウォルト・コワルスキーであったということで、ウォルター(walter)という名前について。

ワルター(Walter、時にWalther)は、人名。姓としても名としても用いられる。Walter,Waltherのドイツ語読みであるが、 ドイツ語ではより正確には「ヴァルター」と発音される。
時に「ワルサー」「ヴァルサー」などと表記されることもあるが、そのように発音されることはない。
英語では「ウォルター」、イタリア語やスペイン語では「ワルテル」という発音になる。
この名の派生形として、ドイツ人ではWolter、スイス人ではWalti、英国人では Walt、オランダ人ではWouter, Wout、
フランス人ではGauthier, Gautier、イタリア人ではGualtieri, Gualtieroがある。もともと古ドイツ語においては、Walthari, Waltheriといった表記がされていた。
この名は、古ドイツ語で「支配する」ことを意味するwaltanと「軍隊、部隊」を意味するheriの合成により生まれたものであるとされる
(この項目のドイツ語版の説による)。その説に従えば、名「ヘラルド」(Herald)とも同じ意味を持つことになる。*1

ただし、『チェンジリング』が1920年代に実際に起こったゴードン・ノースコット事件を基にしているの対して、『グラン・トリノ』のウォルトについては、
実在したプロレスラーの名前に由来しているものと思われます。

キラー・コワルスキー(Killer Kowalski、1926年10月13日 - 2008年8月30日)は、ポーランド系カナダ人のプロレスラー。
カナダ・オンタリオ州ウィンザー出身。本名はウラデック・コワルスキー(Wladek Kowalski) 、通称ウォルター・コワルスキー(Walter Kowalski)。
"殺人狂"、"殺人鬼"、"死神"、"墓場の使者"、"さまよえる亡霊"、"世紀の殺し屋"、"地獄の大統領"など数々の異名を持つ大ヒールとして知られている。*2

『チェンジリング』(クリント・イーストウッド)

チェンジリング』(クリント・イーストウッド

匡正的正義

匡正的正義とは、一旦破壊されたあるべき状態を回復すること、すなわち、各人が持っているべきものを奪われたとき、
あるいは、各人が持つべきでないものを持っているときに、それを返還したり放棄したりするように働きかけることである。
匡正的正義の典型的な例として、損害賠償や不当利得がある。
匡正的正義の特徴は、各人が不正に失ったり受け取ったりしたものを、算術的計算によって再受領ないし返還しなければならないという点にある。
例えば、AがBから100万円を盗んだときには、利息などを考慮しない限りにおいて、同額の100万円を返還しなければならない。*1

『詳説 政治・経済研究』藤井剛

『詳説 政治・経済研究』藤井剛(asin:4634050226

目次
第1部 現在の政治
民主政治の基本原理
日本国憲法の基本的性格
日本国憲法と日本の政治
現代政治の特質と課題
平和主義と日本の安全保障
現代の国際政治


第2部 現代の経済
現代経済の特徴と働き
国民経済の構造と経済成長
日本経済の現状と課題
国民生活の向上と福祉の実現
国際経済と国際協力

書店では高校の学習参考書の扱いになっていることが多いようですが、社会人が政治・経済の基本的な事柄について
理解を深めるのにも最適な本だと思います。決定版といってもいい。
図や表を多用して視覚的にもよく整理されており、また項目も多岐にわたっているため、
目的に応じて様々な使い方ができる良書だと思います。