cf.「考える/分類する」

(V) 列挙のえもいわれぬ楽しみ
すべての列挙には、二つの相矛盾する魅力がある。
第一はすべてのものの調査目録をつくることであり、第二は、にもかかわらず何かをわすれることである。
第一は、問題を決定的に閉じようとし、第二は問題を開いておこうとする。
列挙は、完全と不完全のあいだで、すべての観念以前に(すべての分類以前に)、
名づけ統合する欲求のしるしのように私には思われる。*1

*1:「考える/分類する」ジョルジュ・ペレック